遥かなる42,195km(2007年1月)


(前回までのあらすじ)
無謀にも都農ワイナリーまでの30kmの道のりを、練習兼ねて走って行こうとしたが見事に失敗。さらに悪いことに膝に水が溜まって、炎症を起こしてしまう。東京マラソンまであと1ヶ月半、治癒して再び走ることが出来るのか?!


「マラソンとダイエットに王道なし」。。。自分の経験から学んだのはまさにこれ!。ランニングを始めて1年半になるが、右肩上がりに調子が延びて来たのに、ここにきて壁にぶつかってしまった。今まで『いかに楽して走るか』ということに、重点を置いていたのだが、それではフルマラソンには通用しないことを身をもって知った。

そこで本番までに30km走に再チャレンジするのを目標に、前回の失敗の原因を探り、その改善に取り組んでみることに。

改善点その1:減量
走ると足には体重の4~5倍の重さがかかるらしい。特にマラソンでは、体重が1kg減るとタイムが3分縮まると言われている。思い起こせば、年末年始の暴飲暴食で体重が増えていたのも、失敗の一因であった。そこで膝への負担を減らすため、減量に取り組むことにした。

何を隠そう、ダイエットに関してもエキスパートな私。過去にも様々なダイエット法を試しては、失敗を繰り返して来た。最近でも納豆ダイエットというガセネタがあったが、こんなもので痩せりゃー苦労はしない。んで結論として得た、効果的なダイエット法とは。。。食事と運動しかないのである。

肥満度の判定方法の一つにBMI(ボディ・マス・インデックス)指数があり、これは BMI=体重(kg)÷身長(m)×身長(m)で分かる。この値が18.5~25未満が標準体重。1月初旬の私のBMIは、18.7なので標準だったのだが、一般にランナーは18.5以下の痩せの体型の人が多いらしい。そこで2kgの減量を試みた。

食事と運動とは言うが、運動だけでは痩せるわけがない。実際にあれだけ走っても体重は減らない。これ以上運動量は増やせないので、食事を調整=トレーニングをしない日は間食を避け、外食のある日には一食をプロティンに置き換えてみた。もちろん禁酒。結果は3週間で、2kgの減量に成功!。BMIは17.9のランナー体型に。

改善点その2:合法ドーピング
ここぞとばかりに自分の専門である薬学の知識を総動員して、少しでも効きそうな薬やサプリを取り入れることに。まず、普通の痛み止めが効かなかったので、以前ツムラが主催した講演会で、漢方を扱っている整形外科のドクターが、膝の水腫には「防已黄耆湯」、関節痛には「コンドロイチン硫酸ナトリウム」が効果的と話されていたことを思い出した。さっそく薬店にて購入、しばらく飲んでみる。

さらにジムで時々お会いする、やはり漢方に詳しいドクターに相談してみたところ、私のような膝の使い過ぎの炎症には「防已黄耆湯」よりも「越婢加朮湯」の方が適応するとの、ウラ処方を教えてもらう。

また飲んでいたアミノ酸を3600mgから、7000mg含有の物に変え、疲労回復の為のグルタミンなど、サプリもいろいろ取り入れてみた。

・・・といった具合に、改善に改善を重ねた末、先週の日曜1月28日に、再度30kmにチャレンジ。なんとか走り終える・・・しかし、25km過ぎたらもう膝が痛いのか、足全体が痛いのか訳がわからなかった。ジョギングでもうこれ以上、走りたくないなーって思ったのは初めての経験^^;

ともあれ、夢の42.195kmに向けて、あと12kmに迫った。これからは膝の回復を待ちつつ、ガンバローってことで、この日記も終わるところなのだが~

が、しかし。。。昨日は本番に向け24kmの練習予定。スピードも膝を痛める前に戻って来てるし、まずますの調子だと思っていたら、途中で腹が痛くなった。16kmで止めて、トイレに駆け込んだら。。。

ギョエーーーーーーーーーーーーーッツ!!!!!!!!!
け、血尿があぁぁぁ!!!!!!!!!

短期間でのダイエット?、ドーピングによる副作用?、ハードトレーニングによる疲労?、ここ数日の冷え込みから来る不調?、、、、、思い当たる要因はいくらでもある。
この前の見えなかった関節の水腫とは違い、ビジュアル的に怖くなったので、あわてて中止して帰宅。。。

一難去ってまた一難! 。またもやピンチを迎えてしまった!!。東京マラソンまであと2週間、これらの故障を抱えて、果たして間に合うのか?!

To be continued・・・

今週の走行距離:62km